皆さん、ITの未来と言えば何を想像するでしょうか?

私たちが想像する未来はITによる魔法の実現です。
遠くから触ったものを感じ取れたり、空を飛ぶ車があったり、
家にいながら旅行ができたりするような世界が、遠くない未来にあるかもしれません。
そんなことが本当に実現できるのか?
過去から現在までの技術の変遷にそう考えたヒントがあります。

まずは過去の技術からの進化を考えてみましょう。
例えば駅。
昔は電車に乗るには切符を買い、駅員さんに見せて切符を切ってもらっていたと思います。
それが段々と切符の認証が機械によって自動化され、切符がICチップに置き換わり、
今ではスマホを持っていれば電車に乗れる時代となっています。

連絡の手段も大きな変化を遂げてきています。
昔は手紙などから通信手段が確立され、
電話、メール、最近ではSNSなどを主流に発展を遂げてきました。
ですが、これらが”魔法”とは言いがたいですよね。

では、現代の最先端技術はどのようなものがあるでしょうか。
例えば、仮想現実、VRについて考えてみましょう。
仮想世界について「既存の時間や空間に囚われない活動ができる世界」と考えると、
なんだか魔法のように聞こえないでしょうか。
実際、視覚や聴覚をもってゲームやアニメの世界に入り込んだり、
競技中のスポーツ選手の見聞きしている世界を追体験する様子は、
少し昔までは考えられない事だったと思います。
時に技術の発展は、人類の予想を遥かに超えることがあると言えます。

ここからは未来について少し考えてみましょう。
例として挙げた仮想世界はまだまだ現実の世界との差異が認識できる状態です。
しかし、更に情報の密度、つまり画質や音質がこれから飛躍的に向上していったらどうなるでしょう?
また、視覚や聴覚以外の五感、触覚や嗅覚、
果ては味覚さえも再現することができるようになったらどうでしょうか?
物の質感や天候や匂いなどを再現することができたら
それは現実世界と何も差異がないものになるとは思いませんか?

将来、遠いところへ旅行に行かなくても
同じ満足感を得られる世界旅行ができるかもしれません。
現在から考えると魔法のようなことのように思いますが、
そういった世界が当たり前のようになっている未来もあるかもしれませんね。